SPFとPAって？ シーン別、UVコスメの選び方

UVコスメのパッケージに書かれている「SPF50」や「PA++++」などの表示。これは、UVコスメを選ぶぶ際の、とても重要なキーワードなのです。

■SPFとは？
「Sun Protection Factor」の略で、シミやそばかす、肌荒れの原因になるUV-B（紫外線B波）を防ぐ効果を表したもの。肌が赤く炎症を起こすまでの時間をどのくらいのばせるか、がわかります。例えばSPF30の場合は、UVコスメを塗らなかったときの約30倍の時間、UV-Bから肌を守れる、ということ。最高値は「SPF50+」で、数値が大きいほど効果がアップ。

■PAとは？
「Protection Grade of UVA」の略で、しわやたるみの原因になるUV-A（紫外線A波）を防ぐ効果の指標。「PA+」～「PA++++」の4段階に分けられ、+の数が多いほど防御効果が高くなります。

シーン別に推奨されるSPF＆PAについて

「SPF」と「PA」が何を表しているのかを理解することで、シーンや肌悩みに応じた最適なUVコスメ選びができるようになります。

【シーン1】散歩や近所での買い物、自宅など
日常使いにはSPF10～20、PA+～++のアイテムがおすすめ。UV-Aは窓ガラスも透過するため、室内にいるときもUVコスメは必須です。

【シーン2】屋外での軽いスポーツやレジャーなど
2～3時間、屋外で活動するときはSPF20～30、PA++～+++のアイテムを選びましょう。ただし、日差しが強い場合は、より高いSPF値のものが適しています。

【シーン3】炎天下でのスポーツやレジャーなど
長時間の屋外での活動や、海・山といった紫外線が強力な場所ではSPF30～50+、PA+++～++++のアイテムがおすすめ。また、紫外線に過敏な肌タイプの方は、普段からSPF数値やPA指数の高いものをチョイスしてください。

表示通りの紫外線予防効果を得るためには、パッケージに記載されている適量を使うことが大切です。また、汗や摩擦で落ちてしまうため、少なくとも2～3時間おきに塗り直すようにしましょう。

2024年版、注目のUVコスメ

今年発売された注目の2品をピックアップ。特徴や使い方もご紹介します。

日常の紫外線をプロテクト | キュレル 潤浸保湿 色づくベースミルク 湯あがりピンク

4種の色光補整パウダーが肌のくすみや凹凸を目立ちにくくカバーし、血色感のある肌（※1）を演出する、顔用のUVベースミルク。紫外線カット効果がSPF24・PA++で、普段の生活におすすめの1本です。セラミド機能成分（※2）が配合されており、紫外線対策と同時に日中の保湿ケアも。使い方は、スキンケア後によく振ってから約1cmの量を2回にわけてつけるのがポイント。一度に塗りきらないことで、ムラなくきれいに仕上げられます。肌への負担を考慮した処方や、みずみずしくのび広がるテクスチャーも魅力的。

過酷な紫外線のもとで活躍 | オバジC デイセラムUV

日中の光さえも味方にしてしまう、顔用のUV乳液。紫外線に当たると、カプセルから安定型ビタミンC誘導体（※3）が放出され、つるりとしたなめらかな肌へと導いてくれます。さらに、保湿型ビタミンC誘導体（※4）や持続型ビタミンC誘導体（※5）も配合されており、もはや美容液を思わせるほど。紫外線カット効果がSPF50+・PA++++と高いだけでなく、紫外線を吸収することで赤く発光するパウダーの力で、肌のトーンアップ（※1）も叶います。化粧水などのスキンケアアイテムを首までつけるのと同じように、このUV乳液も首まで念入りに塗ると◎。

紫外線対策は、単にUVコスメを使うだけでは不十分。シーンに合わせたものを上手に取り入れて美肌を目指しましょう。

※1 メイクアップ効果
※2 セチルPGヒドロキシエチルパルミタミド（保湿成分）
※3 テトラヘキシルデカン酸アスコルビル（保湿成分）
※4 グリセリルアスコルビン酸（保湿成分）
※5 アスコルビルグルコシド（保湿成分）

取材・文／藤田和純（アロマテラピー検定1級。ドラッグストアの元美容部員。カウンセリングに力を入れ、販売コンクールで表彰された実績も。現在は、Webメディアで美容ライターとして活動中）
https://cosme-ken.org/ccagency/archives/member/4717