セラミド
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乾燥する季節の頼もしい味方。「セラミド」が肌にもたらす働きとは?

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TERACOYA 編集部

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うるおいケアの成分としてよく耳にする「セラミド」。“なんとなく肌にいい”ということは知っていても、どんなふうに肌に働きかけるのか? なぜ肌によいのか? ということまでは詳しく知らない人もいるはず。

セラミドが肌にもたらす嬉しい効果や、セラミド化粧品の選び方などについてお届けします。

目次

「セラミド」はどんな成分?

「セラミド」は角層の隙間を埋め、バリア機能をサポートする保湿成分として知られている成分。角層は、肌の最表層にある厚さわずか0.02mmほどの細胞の重なりで、外からの刺激や異物の侵入から肌を守り、内側の水分を逃さないように薄い層を形成しています。

その細胞の隙間を埋めているのが細胞間脂質で、角層細胞の間で、「セラミド」などからなる脂質の層と水分子の層が、規則正しく交互に何層も重なりあう「ラメラ構造」という層状構造を形成し、角層の働きを支えています。そして、その構造成分のおよそ50%が「セラミド」です。つまり、「セラミド」こそがバリア機能を支える主役だといえるでしょう。十分な「セラミド」が肌にある状態だと、うるおいに満ちたキメの整った肌になります。

「セラミド」が不足した肌はどうなる?

肌に本来備わっているはずの「セラミド」。ですが、過度に洗いすぎたり、加齢によって産生量が減少したりすると不足することもあります。

50代の肌の「セラミド」は、20代の肌の約半分ほどに減少するそう。さらに、50代以降も年齢とともに減少していきます。「セラミド」が不足するとバリア機能が低下してしまうため、肌が不安定な状態になり、その結果、肌がヒリヒリする・赤くなる・乾燥する・吹き出物ができる、といった肌悩みを引き起こすことに。

乾燥肌や敏感肌、アトピー肌はとくに「セラミド」を作り出すはたらきが弱いため、日常的な保湿ケアがとても重要です。

年齢を重ねるとともにセラミド補給が不可欠に

年齢などにより減少していく「セラミド」は、外から補給することが大切。近年、注目されている成分だけにセラミド配合の化粧品は多く発売されていますが、「セラミド」にはタイプがあるのです。セラミドのタイプとその違いについて覚えておきましょう。

「セラミド」は大きく4タイプに分類される

化粧品に配合されている「セラミド」は、「天然セラミド」「ヒト型(バイオ)セラミド」「植物性セラミド」「疑似セラミド」の4タイプがあり特徴は以下の通りです。

・天然セラミド
哺乳類由来のセラミドでヒトが持つセラミドに似た構造を持ち、肌なじみがよいといわれている。
表示名/ビオセラミド、セレブロシドなど

・ヒト型(バイオ)セラミド
酵母などから作られるセラミド。ヒトが持つ12種類のセラミドのいずれかに似た構造を持つ。保湿効果や浸透力に優れている。
表示名/セラミド2、セラミド3など

・植物性セラミド
米ぬか油、ユズの果実などから抽出された植物由来のもの。人の肌にあるセラミドとは一部構造が違うため、やや浸透力は下がるが保湿力はある。
表示名/米ヌカスフィンゴ糖脂質、ユズ果実エキスなど

・疑似セラミド
セラミドに類似した物質を化学的に合成したセラミド。合成類似セラミドとも呼ばれる。天然・ヒト型より効果は劣る。
表示名/ヘキサデシロキシPGヒドロキシエチルヘキサデカナミドなど  

保湿力を求めるなら「天然セラミド」や「ヒト型セラミド」配合の化粧品を選ぼう

化粧品を選ぶ際は、皮膚への浸透性がよく、しっかり保湿効果が期待できる「天然セラミド」や人の肌と相性がよい「ヒト型セラミド」が配合されているものがおすすめ。ただし、「天然セラミド」や「ヒト型セラミド」はセラミドの種類で表示名とは異なります。成分表には「ビオセラミド」「セレブロシド」「セラミド2」などと表示されているため、どのセラミドにあたるのか調べる必要があります。

うるおいのある健やかな肌のためにはセラミド配合の化粧品がおすすめです。ただし、セラミドが少量しか含まれていないものでもパッケージには「セラミド配合」と書かれています。購入する際はセラミドの含有量にも着目し、できるだけ多いものを選ぶようにしましょう。

記事を書いている
コスメコンシェルジュ

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