
季節や生活習慣によって変化する肌状態。いつもは快適に使っている化粧品が、なぜか今日はピリピリ感じる……、そんな経験をしたことがある人も多いのではないでしょうか。年々増加傾向にある敏感肌について、「資生堂 敏感肌セミナー」で学んできました。
セミナーでお話ししてくださったのは資生堂の研究員と、dプログラムのご担当者様。とてもわかりやすい内容でした!
敏感肌の定義は?
敏感肌には、驚くことに明確な定義はありません。一般的に、「刺激に対して敏感な状態を指し、外的・内的なさまざまな要因によって異常を起こしやすい肌状態のこと」といわれています。
起こりやすい肌トラブルとしては、かゆみや赤み、ピリピリやヒリヒリといった刺激があげられます。肌が敏感だと感じる人は年々増加傾向にあり、肌がゆらぐ時期に感じるトラブルには、共通する肌の状態が見られるとか。それが “バリア機能の低下” です。
バリア機能の低下とは?
バリア機能の働きは、みかんの構造をイメージするとわかりやすいです。みかんの皮をむいたまま放置しておくと、中の実は乾燥してしまいますよね。皮膚におけるバリア機能とは、みかんの皮のようなものです。
このバリア機能のおかげで、肌は刺激や乾燥から守られ、健康な状態をキープ。反対に、バリア機能の働きが低下すると肌は敏感に傾いてしまいます。
バリア機能に影響する要因

では、どんな要因によってバリア機能は低下するのでしょうか? 資生堂の研究によると、季節の変わり目の寒暖差が肌あれを引き起こすことがわかっているそう。そのほか、生活習慣やストレスといった環境変化も影響しているとか。
敏感肌ケアの2つのポイント
バリア機能が低下すると、肌は外部刺激に弱くなり、乾燥しやすい状態に。この状態を繰り返すとさらに肌の水分量が減り、炎症などの肌トラブルが起こりやすくなります。この悪循環を断ち切るために、敏感肌ケアには2つのポイントがあります。
POINT1|バリア機能の悪化原因を取り除く

前述したように、バリア機能を悪化させる原因の中にはストレスや生活習慣があります。これらは自分で整えられるもの。ストレスを感じるものから離れてみたり、規則正しい生活を意識したりしましょう。
POINT2|敏感肌用化粧品を使う

敏感肌用化粧品は“一般的な化粧品の効果を弱めたもの”と思っている人もいるようですが、そうではありません。
資生堂の場合は、気持ちよく使えるだけでなくスキンケアの効果をしっかりと感じられるように成分にもこだわり、さまざまなテストを実施。肌への刺激となる成分もできる限り使わない低刺激設計を採用しているそう。
敏感肌の味方。資生堂の「dプログラム」シリーズ
低刺激設計と肌ケア効果を叶えたブランド「d プログラム」。50年に及ぶ資生堂の敏感肌研究成果が詰まっており、肌あれを繰り返さないよう肌を守って育みます。セミナーではおすすめアイテムを2つ紹介していただきました。(※セミナーではトライアルサイズをお試ししました)

d プログラム エッセンスイン クレンジングフォーム(医薬部外品)120g ¥2,090(税込)

「同 エッセンスイン クレンジングフォーム」は、美容成分配合のクッション泡で汚れや肌あれの原因までしっかりオフ。時間が経ってもヘタりにくいモコモコ泡がうるおいを守りながら、しっとりとなめらかに洗いあげます。

d プログラム モイストケア ローション MB(医薬部外品)125mL ¥3,740(税込)

ピンクの「d プログラム モイストケア ローション MB」は5種類ある高機能土台化粧水の中で1番人気だそう。実際に使ってみると、みずみずしくべたつかない使用感。
一般的に、まんべんなく肌にのせるために効果的であるコットン。ただ、敏感肌にとってはコットンの繊維やコットン塗布による摩擦も刺激となってしまうこともあるため、「手」で塗布するのがおすすめです。
肌が敏感な状態だと、気持ちもなんだか沈みがち。今回のセミナーでは敏感肌について正しい知識を学びながら、「d プログラム」のコスメにも触れることができました。
肌状態にあわせたスキンケアコスメを選ぶことの大切さや、適切なケアを行うことの大切さを実感! これからますます寒くなりますが、季節の変わり目にも負けない肌を育んでいきましょう。
※取材・文/溝辺みゆ(子どもたちの自慢のママでいるためにスキンケア・メイクを探求。ママであることを活かした等身大のレビューが得意)