時代で変わる! ヘアケア約100年の歴史【美容のマメ知識】
2022.07.07:JCLA美容通信
2022年2月、日本化粧品技術者会主催の第58回SCCJセミナーが開催されました。
テーマは「ヘアケアの評価技術と処方技術の最新トレンド」。8年半ぶりにヘアケアが取り上げられました。
コロナ禍のマスク生活で顔が半分隠れていることをきっかけに、マスクに覆われていない「髪」の美しさに対する意識が高まっています。今回のJCLA美容通信はその中から、時代ごとのヘアケア成分の変遷について、お伝えします。
ヘアケアにも歴史があり、その時代に求められる髪の美しさに応えるためにヘアケア成分も進化しています。

第1世代:洗浄成分・界面活性剤の進化(1950~1990年代)
日本国内で石けんベースのシャンプーが発売されたのは1932年頃。
主な成分が石けん成分(脂肪酸塩)であったため、水道水中のミネラルと結びついてできる石けんカスを取り除くため、このシャンプーの使用後には「レモン汁リンス」やクエン酸などを使っていました。
合成界面活性剤のシャンプーに移行し始めたのは1950年代。洗浄成分はラウリル硫酸塩(ラウリル硫酸Naなど)でした。そして、形状はなんと粉末シャンプーだったのです。
同時期にヘアトリートメントも、現在のようなカチオン界面活性剤を使ったものが登場しました。
その後、1960年代にはそれまで粉末だったシャンプーも液体になり、さらに合成界面活性剤の進化は続きます。1980年代後半にはラウレス硫酸塩(ラウレス硫酸Naなど)、1990年代にはアミノ酸系界面活性剤を用いたシャンプーが登場しました。

第2世代:シリコーンがヘアケア製品に(1980~1990年代)
1980年代はカット&ブローの全盛期。アイドルをまねた「〇〇ちゃんカット」のために一生懸命にブローする女性が増えました。また、人気女優やドラマの影響でロングヘアが主流になり、枝毛や熱による髪のダメージに悩まされる人が……
続きは「マイぺージ」から!
※会員登録(有料)が必要です