さまざまな色に輝くパール剤の秘密!【美容のマメ知識】

2022.08.12:JCLA美容通信

真珠や虹のようなさまざまな色や光沢を放つ、いわゆる「パール剤」。テキストでは真珠光沢顔料として紹介しています。主にメイクアップ化粧品で独特の質感を演出するために用いられ、多彩な種類があります。

これらはどのようなメカニズムで美しい色彩や輝きを発するのでしょうか? 今回はパール剤について勉強しましょう。

パール剤の発色原理

パール剤の歴史は古く、17世紀頃には魚の鱗(うろこ)を精製した「魚鱗箔(ぎょりんぱく)」が化粧品に使用されていました。現在、魚鱗箔由来のものはほとんど使用されることがありませんが、ネイル化粧品などでごく稀に使用されることがあります。

パール剤としては、主に薄い板状のマイカ(雲母)の表面に屈折率※1が高い酸化チタンの結晶を覆った酸化チタン被覆マイカが使用されます。安全性や安定性が高く、一般塗料やプラスチックなどにも使用されています。

パール剤(酸化チタン被覆マイカ)がシャボン玉のようにさまざまな色に見えるのは、光の干渉効果※2によるものです。つまり、パール剤にあたった光が強めあったり、弱めあったりすることで、さまざまな色の光に見えているのです。DVDの裏面や世界一美しいといわれるモルフォ蝶なども同様の発色原理です。

これらは本来固有の色をもっていませんが、光の波長や反射に……

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