コスメ開発の最前線!日本色材工業研究所 サンプル発表会レポート[PR] |コスメライターレポート
2022.09.30:Beauty Topics|発表会レポート

国内外問わず、世界的に有名な化粧品ブランドの製品を受託生産している株式会社日本色材工業研究所様のアイメイクコスメのサンプル発表会に参加。市場にないアイデアとこだわりがつまったサンプル4点を体験しました。
発表会にはコスメコンシェルジュ15名が参加し、製品の開発者さまと熱く意見を交わしました。
私だけのカラーをつくる、パレットマスカラ

最初に紹介するのは、自分だけのカラーを作成できる「パレットマスカラ」。絵具のように、赤、黄、青、白および黒の5色のマスカラを混ぜて、こだわりのカラーマスカラを作成できます。目頭から目尻にかけて、色を変えるグラデーションも可能で、アイデア次第でさまざまに使用できる、遊び心にあふれたカラーマスカラです。
「メイクはもっと自由な、自己表現のツールになってもいい。枠にとらわれずに、自分らしいメイクをもっと楽しめたらいい。」開発者さまの思いのこもった製品です。
繊細タッチのカラーメタリックアイライナー

2つめは、細かなパールが配合されたメタリックカラーアイライナー。先端は筆タイプで、目の際まで細かくラインをひけます。一般的に難しいといわれる「ラメの多い、メタリック感の強い筆タイプのアイライナー」を開発することから、メーカーさまの技術力の高さがうかがえます。
カラーによってラメの大きさや、配合量を変えるなど、細部にまでこだわりが詰まっています。ペン先の書きやすさ、ラメの美しさだけでなく、指でこすってもラメや色の落ちが少なく、化粧持ちも非常に高いと感じました。

石油成分の少ない、ナチュラル志向のマスカラ

マスカラなどメイクアップコスメの多くが石油・合成成分で構成されています。近年ではSDGsやサステナブル意識の高まりを受け、コスメの自然由来成分の含有量にも注目が集まっています。一般的に、自然由来指数*の高いマスカラはベタベタとして摩擦に弱くなりやすい傾向があり、使用感の悪い製品となってしまいますが、お試しした2つのサンプル(自然由来指数99%および88%)は塗布後まぶたに付着することがなく、植物由来繊維によるロング効果やお湯落ちなど、基本的な機能も十分で自然由来指数の低い既成品と変わらず使用できました。
* ISO16128で定められた化粧品の自然およびオーガニックに係る指数
まつ毛ダメージをケアする、オーバーナイトパック

毎日のビューラーやまつ毛パーマでダメージを受けたまつ毛は、キューティクルが浮いてしまった状態です。キューティクルがはがれると、まつ毛から水分が抜けてまつ毛が乾燥してコシのない状態や切れ毛の原因に。
こちらは、オイル状のまつ毛美容液(透明の液体)をまつ毛に塗布した後に、パック(白色半固形)を重ねて使う、まつ毛パック美容液です。パックは時間がたつと透明になり目立たなくなりますが、お湯で濡らすとふやけて再び白くなり、指でつまむとスルリと簡単に落ちます。美容液のついたまつ毛をパックでコーティングすることで、寝具への汚れの付着を防ぎ、さらに美容液の効果(まつ毛にツヤを与える、キューティクルの補修)を高めることが期待できます。
発表会中、開発者さまとコスメコンシェルジュ®でサンプルを試しながら熱く討論を交わしました。サンプルを好意的に受け止める意見や、時には厳しい意見があがる場面もありました。また、「自然由来指数を、知らなかった・気にしていなかった」「成分の種類や含有量よりも、化粧持ち・発色・落としやすさなどの機能性を重視する」という率直な意見も。
変化していく世界で、難しいといわれる課題や常識を独自技術で次々に壊していく日本色材工業研究所様。これからも新しい技術を生み出し、世界中から頼られる日本のコスメメーカーとして活躍されることでしょう。
取材・文/兼堀 紗綾

日本化粧品検定協会認定コスメコンシェルジュ、コスメライター。
幼少から肌荒れに悩み、週末はスキンケア用品を探しにドラッグストアに通う。生活に役立つ資格として、日本化粧品検定を受験。一般企業に勤めながら、コスメコンシェルジュ、コスメライターとして活動中。